鉢栽培で最も一般的な2つの方法 by figboss

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Ross Raddi氏のブログの翻訳です。

イチジクの鉢栽培で最も一般的な2つの方法 

ここ2-3年、アマチュアによるイチジクの鉢栽培には、主に2つの方法があることに気がつきました。一方の方法を理解するのにしばらく時間がかかりましたが、今ようやく理解できた気がします。これらの方法は、あなたの樹形が十分に完成されていることと、秋果生産のみであることを前提としていることを前置きしておきます。

フォームA(晩生の品種向け)

芽吹き → 施肥開始 → 芽欠き → 摘心 → 霜が降りるまで成長する → 収穫

フォームAは、より早く実をつけることできます。結実枝を少なくすることで、少ないながらも太い結実枝を得ることができ、その結果、早い時期に摘心を行うことができるようになります。この方法は、生産性を犠牲にしながらも、気象条件によりますができるだけ早い時期に、できるだけ高い品質の果実を得ることができます。

フォームAのバリエーションは、暖かい気候区分や栽培シーズンの長い気候区分の場所で行うことができ、より早く実をつけることができ、生産量も高く保つことができます。

フォームAのバリエーション

芽吹き → 肥料を長めに与える → 芽欠き → 摘心 → 成長が再開する → 結果枝の摘心は必要に応じて → 収穫する

この方法では、秋果が早く収穫でき、かつ、より多くの結果枝を作り、後日2回目の秋果を収穫することもできます。この方法は、フォームB の生産量と同等かそれを上回る可能性があります。フォームB と同様に、ノッチング(芽傷処理※註)も適用可能であると考えられます。

<blockuote> ※註 : 通常萌芽は頂芽優勢の法則により枝の先端の芽から優先的に始まります。しかし、木をコンパクトにするには出来るだけ低い位置の芽から萌芽させたいです。そこで結果母枝の、結果枝を出したい位置の芽より少し上の位置に切り込みを入れて、根から上がってくる萌芽をさせる働きを持つサイトカイニンというホルモンの流れを切り込みより上に行かないように止めてしまいます。すると、切り込みより上の芽にはサイトカイニンが行かないので萌芽せず、切り込みの下の芽にはサイトカイニンが行くため優先的に萌芽します。この処理を芽傷処理といいます。主にブドウ栽培で使う技術なのですがイチジクにも使えるかは不明です。 </blockuote>

フォームB(早生の品種向け)

芽吹き → 肥料を多めに長く与える → 芽欠きはほとんどしない → 必要に応じて摘心を行うか、剪定の日に行う → 収穫

フォームBは、生産量を最大化させるのを目的としています。芽欠きをしない、もしくは芽欠きする芽を少なくすることで、より多くの結果枝を作り光合成を行わせることで、必然的に後日多くの実をつけることができます。この方法は、摘心をしないか、または果実の形成を確実にするためのタイムリミットの日(例:霜の降りる100-150日前)にのみ摘心します。