Archipel

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Archipel
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和名 アーチペル
シノニム Drap D'or (DFIC 250), Encanto Brown Turkey (DFIC 261), Malcolm's Super Giant (DFIC 154), Figue Grise, Hardy Prolific, Osborn Prolific
タイプ コモン種
原産地
由来


基礎情報
項目 FV FD
全体的な品質 3/5 /5
初心者の適性 4/5
商業的な適性 /5
樹勢 3/5
耐寒性 4/5
発根のしやすさ 4/5 N/A
コンテナ適性 3/5
RKN耐性 3/5
FMV耐性 5/5


秋果情報
項目 FV FD
果皮色 赤、茶、紫から黒までの暗い色
果肉色 白または琥珀色
Buttery, Caramel
食べ方
収穫期 中生〜晩生 中生
サイズ 中~大
収量 3/5
種感 程々
皮感
open open
耐雨性 3/5
裂果抵抗 4/5
落果抵抗 4/5


Archipel(あーちぺる/アーチペル)は、果皮は赤褐色、果肉は淡色の中くらい果実をつけるイチジク品種。シノニムはオズボーンなど。

概要

アーチペル(別名オズボーン)は古くから存在する品種で、

オーディベール・フレールは1854年、アーチペルという名のイチジクの品種を記載した。

(中略)

アーチペル(オズボーン)は、1889年から1896年にかけて、カリフォルニア州のアマドール、テュレア、パソロブレスの各実験所で試験され、高品質のイチジクを豊富に生産することが報告された。サンフランシスコ湾に近いマーセド郡とマリポサ郡の山麓、および南カリフォルニアの様々な場所でアーチペルの個体が発見されている

との説明がIra J. Condit博士の論文でされている[1]。また、同論文では

この品種は、赤褐色の果皮に淡黄色の果肉があり、9月に成熟す品種。樹形は直立で、末端の休眠芽は緑色をしている。上部の裂刻は中程度で、3から5裂し、基部の裂刻は時に耳状。基部の裂刻は時に狭く、ほぼ閉じているが、通常は開いており、基部は紐状となる。

1930年以降にリバーサイドで生産された果実の評価は以下の通りである。

夏果は豊作。デコボコは目立たず、ほとんどが黒っぽい帯状。目は中くらいの大きさで開き、鱗のような肌は赤茶色。色が悪く、味も悪いので、価値はあまりありません。

秋のサイズは長さ5〜7.5cm、直径4〜5cmとまちまち。重さは平均58グラムで、通常は斜めの形をしている。果皮はくすんでおり、果皮のデコボコは非常にわずかで、果皮よりもより深く着色している。目は中程度に開いている。果肉は琥珀色でほとんど種が無い、食感は粉っぽやや乾燥気味、味は淡白、品質は悪い。果肉はイチゴ色で、種がある。内陸部の渓谷では、乾燥・生ともにほとんど価値がない。沿岸部の冷涼な気候では、果実のサイズが大きくなり、生食用として良質のイチジクとなります。。

という品種説明がされているように、あまり評価は良くないようである。

日本での栽培

入手

Archipelは園芸店やホームセンター・園芸関連のネット通販で比較的購入しやすい品種です。

こんぶさま(東京いちじく愛好会)によるレビュー

・品種名:Archipel
・入手ルート:ジョイフル本田
・育成場所:千葉県
・育成年数:2年生
・育成方法:鉢植え

・味:甘さはあっさりしており、イチジク特有の青っぽさは全くない。早どりでも甘さがある。
・収穫時期:8月下旬〜10月上旬
・収穫量:節の7割方に実が着く。
・サイズ:中くらい。(重さは測っていません)
・糖度:測定していません。
・つぶつぶ感:ほとんどない。
・皮の硬さ:皮の感触はあるものの気にならない。
・生理落果:ほとんどないが高温障害を受けると実が白くなり落果することがある。
・裂果:割れない。
・耐雨:雨が降っても割れない。
・樹勢:普通よりやや強め。
・耐寒:千葉では気にならない。
・根張り:良い。
・コンテナ栽培:樹勢は程々で根張りも良くコンテナ栽培に向いていると思います。
・モザイク病:国内流通品でモザイクの症状はありません。

・その他フリーコメント:2022年は夏期の温度も高く高温障害を受けました。この品種は雨や湿気によく耐えますが、高温障害を受けやすい印象です。また、他の品種に比べさび病への耐性が低く症状が出やすい感じがします。

参考画像


参考動画

外部リンク