Brunswick

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Brunswick
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和名 ブルンスウィック
シノニム DFIC 34, Baidi, Blanche d’Argenteuil, Brown Turkey, Dalmatia, Dalmatian, Madeleine de deaux Saisons, Texas Everbearing ほか
タイプ コモン種
原産地
由来


基礎情報
項目 FV FD
全体的な品質 3/5 /5
初心者の適性 5/5
商業的な適性 /5
樹勢 3/5
耐寒性 4/5
発根のしやすさ 3/5 N/A
コンテナ適性 3/5
RKN耐性 3/5
FMV耐性 3/5


秋果情報
項目 FV FD
果皮色 緑~黄(~赤茶色)
果肉色 琥珀〜赤
Figgy, Sugar
食べ方 生、プレザーブ
収穫期 中生
サイズ
収量 3/5 Excellent
種感
皮感
Open open
耐雨性 1/5 Excellent
裂果抵抗 1/5
落果抵抗 3/5


Brunswick(ぶるんすうぃっく/ブルンスウィック)は、果皮は黄色~緑色(熟すと赤茶がかる)、果肉は琥珀〜赤色の大きな実をつけるイチジク品種。日本ではホワイトゼノアという名で流通しているものと同一とされる。

概要

ブルンスウィックは夏秋兼用種で、夏果は100-120g、秋果は80gと大きい実をつける。日本の苗木屋の吉岡国光園によると、

樹勢は中程度で,樹姿はやや直立性を示す。樹の大きさはやや小さい。葉の大きさは中程度であり,5裂片が多い。裂片の切込みは深く,葉柄は中程度である。着果は多く,盛果期に達するのが早い。

夏果は7月中旬から成熟し,秋果は8月中旬から成熟し始める。秋果の果重は60g程度で,果形は長卵形で果梗の長さは中程度である。首部はきわめて短い。果皮は黄褐~橙黄褐色で,厚く強い。果肉は淡黄白色で,小果(花)は淡桃色である。甘味が多く食味はよい。しかし,果頂部は基部の成熟の差が大きく,基部が成熟したときには果頂部が過熟となり,収穫適期の把握がむずかしい。また果頂部が裂開しやすく,雨などに当たると,腐敗しやすい。

甘味強く、上品な高糖度の甘味であるが、果実が小さい。また、熟しても果色が紅をささない。しかし、耐寒性強く、福島県、宮城県等でも栽培可能。

との説明がある[1]が、あわせて

日本への導入時に誤って「ホワイト・ゼノア」と称したことから,現在でも「ホワイト・ゼノア」として誤称されているので,注意が必要である。

ブルンスウィックとホワイトゼノア

ブルンスウィックは国内ではホワイトゼノアという名前でも流通している。これは以前から指摘されていたが、平成28年に宮城県農業・園芸総合研究所によって行われた遺伝子検査によると、宮城県の在来種は「ブルンスウィック」または「ホワイトゼノア」とされているが、いずれも「ブルンスウィック」であった[2]との報告があったほか、秋田県にかほ市も

昭和60年の本荘農業改良普及所発行いちじく栽培歴に品種名として「ホワイトゼノア」と記載があることや、栽培農家が苗木を購入する際にも「ホワイトゼノア」として購入してきたことから、にかほ市内で栽培されてきたイチジクの品種名は「ホワイトゼノア」であるというのが栽培農家の共通認識でした。

令和2年10月に市内で開催したイベントにおいて、専門家の方から、にかほ市内のいちじくは葉の形から「ホワイトゼノア」ではなく「ブルンスウィック」である可能性が高いと指摘がありました。複数の書籍でも誤称が浸透した経緯について記載があったほか、宮城県内でも同様の事例が確認され、遺伝子検査を行ったところ在来の「ホワイトゼノア」は「ブルンスウィック」であったと発表されており、市外でも品種名の取り違えが発生しています。

令和3年度において、にかほ市内のほ場12カ所から標本を採取し、遺伝子検査による品種鑑定を行ったところ、12本全てが「ホワイトゼノア」より「ブルンスウィック」に近い品種であると鑑定されました。

葉の形からも、市内で栽培されているイチジクはほとんどが「ブルンスウィック」であると強く推察されることから、市内で栽培されてきた品種を「ホワイトゼノア」から「ブルンスウィック」に読み替えると同時に、市内に「ホワイトゼノア」が存在する可能性を完全に否定する事はできないためブルンスウィックと同等の特性を持つ品種でも大竹いちじくとして取り扱うものとして変更を申請し、令和4年3月31日付けで変更登録がされました。

登録の公示(登録番号第93号) https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/93.html

登録産品紹介(登録番号第93号) https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i93.html

というように、苗だけでなく果実についてもホワイトゼノアとして販売されている例も見られる。

日本での栽培

入手

ブルンスウィックは園芸店やホームセンター・園芸関連のネット通販で比較的購入しやすい品種です。

参考動画

外部リンク