Desert King
項目 | FV | FD |
---|---|---|
全体的な品質 | 3/5 | 4.73/5 |
初心者の適性 | 5/5 | |
商業的な適性 | /5 | |
樹勢 | 4/5 | No |
耐寒性 | 4/5 | Yes |
発根のしやすさ | 3/5 | N/A |
コンテナ適性 | 5/5 | No |
RKN耐性 | 3/5 | |
FMV耐性 | 3/5 |
Desert King(でざーときんぐ/デザートキング)は、果皮は黄色~緑色、果肉は赤色の中サイズの実をつけるアメリカ原産とされる夏果専用のイチジク品種。別名、ザ・キング。
概要
デザートキング(以下、キング)は、夏果専用種の中で、日本でもっとも流通している品種。フランスのPlanet Figは、
この木の正確な起源と正体は、古代の世界では知られていない。デザート・キングは、1930年にカリフォルニア州マデラ近郊で発見されたイチジクの木に由来しています。
耐寒性はかなり強い。2013年の2週間、夜間-15℃、昼間-10℃の環境下でも、寒害は見られなかった。果実の芽は、冬の霜や春の急激な気温の変化にも耐えることができます。デザートキングは風に対する抵抗力があり、非常に寒く、雨や風の強い春でも、他のイチジク品種が果実をほとんど落としてしまうのに対し、この品種は通常、果実が落ちない。
このイチジクの木は、有機的な品質が優れており、サイズが大きく、口溶けがよく、糖度が高い夏果を生み出します。完熟すると、果皮の色は薄緑から淡い黄色に変化する。
果実は雨によく耐えるが、長雨が続くと裂けることがある。他の夏果種よりも2週間ほど早く、結実期間は2~3週間で、通常は真夏に始まります。
デザートキングは、夏果専用種の中でも最も生産性の高い品種の一つであり、1つの枝に最大で6-8個の実をつけることができることを強調しておきたいところです。
このイチジクの木は、果肉が濃いイチゴ色で、扁平なパイ型のメインクロップも生み出します。とろけるような食感、桑の実やイチゴを思わせる味わい、ブレバよりも糖度が高く、口に含むと種が感じられるものの、非常に心地よい食感です。果皮の大きさは中くらいで、重さは約47g。
もし木が大きくなりすぎて、春に刈り込みをすることになった場合、末端の枝をすべて刈り込んでしまうと、夏果の実が全滅してしまうので、2~3本のうち1本だけ刈り込むのが理想的です。
結論として、このイチジクの木は、例外的な早熟で、たくさんのブレバ果実、優れた主果皮、驚くべき耐寒性から、とてもお勧めできる品種です。
といった説明[1]があるように、耐寒性が非常に高く、夏果専用種の中でも豊産性がある。なお、San Pedro種であるため秋果はイチジクコバチがいないと実らないとされているが、
キング(Desert King)は夏果専用種と言われていますが、時折、イチジクコバチがいない日本でも(受粉されなくとも)熟した果実を実らせます。コレクターの中にも意外に知らない人が多いようですね。
との解説とともに秋果の写真をアップロードしている[2]。このことはIra J. Condit博士の論文[3]でも
秋果を受粉させなかった場合、リバーサイドではほとんどすべての秋果を落とすが、沿岸部ではかなりの割合で成熟する。
と、アメリカでも地域によっては秋果が成熟すると報告している。なお、夏果専用種であるため一文字仕立ては不適とされているが、日本の苗木屋の吉岡国光園によると、
兵庫県で、夏果に関する試験をされている。共試品種は7品種。夏果専用種なので一文字整枝はできないと今まで説明してきた。これが間違い。一文字整枝をしないと収量があがらないそうだ。この品種以外の夏果は、着果が少ないうえに生理落下が多いため収量が少なく経済栽培は不可。それに対し「ザ・キング」だけは、開心自然形でもそれなりの収量が上がる。更なる収量アップは、一文字整枝法の導入。方法は、慣行の一文字整枝を基本とし、主枝上に結果枝と予備枝を交互に配置する方法である。これで、10a当たり約1.4t程度の収量が得られるそうだ。 コツは整枝法、「桝井ドーフィン」の一文字整枝よりも新梢を片側だけで20~30cm間隔と密に配置する。新梢は冬の剪定時に、1本おきに短く切り戻し予備枝とする。この予備枝が再来年度の結果枝となる。そして、切り戻ししなかった枝が来年度の結果枝である。整枝法に関する調査結果より、一文字整枝法を使うことにより儲かる「ザ・キング」が誕生する。
というように[4]、一文字仕立てにした場合でも、剪定の仕方を工夫すれば問題なく収穫できることが分かる。
日本での栽培
入手
キングは園芸店やホームセンター・園芸関連のネット通販で比較的購入しやすい品種です。
参考画像
参考動画