Nero600m

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Nero600m
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和名 ネロ600m
シノニム Nero 400m, Valle Calda, Vallecalda, Valle Negra, ValleCalda di Borgofornari, Violette de Bordeuux?
タイプ コモン種
原産地 イタリア
由来


基礎情報
項目 FV FD
全体的な品質 5/5 3.8/5
初心者の適性 5/5
商業的な適性 /5
樹勢 3/5
耐寒性 4/5 Yes
発根のしやすさ 3/5 N/A
コンテナ適性 3/5 Yes
RKN耐性 3/5
FMV耐性 3/5


秋果情報
項目 FV FD
果皮色 赤、茶、紫から黒までの暗い色
果肉色
Bordeaux Berry
食べ方
収穫期 中生 中生
サイズ
収量 3/5 素晴らしい
種感
皮感 soft
耐雨性 5/5
裂果抵抗 /5
落果抵抗 3/5


Nero600m(ねろ600m/ネロ600m)は、果皮は黒色で、果肉は赤色の中くらい果実をつけるイチジク品種。耐寒性があり、また寒い地域でも実が収穫できる品種。さらに耐雨性も併せ持つ。

概要

Nero600mは耐寒性があり、また寒い地域でも実が収穫できる品種。アメリカの育苗業者のFigaholicsによると、

このイチジクは、数年前にフランスのナーセリーから入手したイチジクの原木が、標高600メートルの場所で自生しているのを発見し、他のイチジク収集家がアメリカに紹介したものです。

そこでは寒い冬にもかかわらず、母樹は確実に実をつけました。 私たちは、2019年の果実は少し甘さと味が劣っていたものの、果実は小から中くらいの大きさで、とても甘く風味豊かであることを発見しました。

といった説明[1]がされているように、実のサイズは小~中ながら、寒い地域でも確実に実をつけるのが特徴である。また、シノニムのVallecaldaについてフランスのPlanet Figは、

このイチジクの木は、アペニン山脈(イタリア)の標高550メートルのVallecalda di Borgofornariという場所で発見されました。アペニン山脈の寒い冬にもかかわらず、このイチジクの木はブレバを重要かつ順調に実らせ、通常は熟さない非常に大きなメインクロップも実らせます。

自然界では、Vallecaldaは重要なサイズに達し、葉は細かく分かれ、根からたくさんの吸盤を生み出します。このイチジクの木は寒さへの耐性に優れています。

夏果の収穫量は多く、果実は急激な温度変化にもよく耐え、通常は落ちない。果実は非常に口当たりがよく、口の中でとろけ、糖度が高く、香りも非常によい。皮はかなり薄く、甘い。優れた果物である。

秋果は、原産地では熟さないが、標高の低い(約440m)オートサボア(フランス)では、普通に果実が熟す。夏果の実よりも小さいが、数が多く、悪天候にめっぽう強いという特殊性がある。秋の雨にもかかわらず、目は閉じたままです。皮が厚いため、熟すと硬くなり、食感が悪くなるので、過度に熟した状態で収穫してはいけない。しかし、熟した状態で収穫すると、糖度が高く、非常に良質な果実となります。

最後に、Vallecaldaは特に寒い地域に適応しており、たとえ不利な状況でも、その自然な耐寒性と優れた果実によって、適応することができます。

といった説明[2]がされているように、耐寒性だけでなく耐雨性も併せ持つ。

日本での栽培

入手

Nero600mはネットオークションやフリマサイトでの輸入穂木の販売はあるのの、結実が確認されていない穂木の購入には注意が必要。国内での収穫報告は殆ど出ていなかったが、以下のように収穫の報告は少しずつあがってきている。

C-314さま(東京いちじく愛好会)によるレビュー

・品種名: Nero600m
・入手ルート: ヤフオク
・育成場所:大阪府
・育成年数:2年生
・育成方法:鉢植え(8号)

・味:ベリー風味で甘みと酸味強い。ネグローネに似ている。
・収穫時期:8月中旬〜
・収穫量: すべての節には付かない
・サイズ:小(40g前後)
・糖度:測定していない
・つぶつぶ感:普通
・皮の硬さ:気にならない
・生理落果:ほとんどない
・裂果:割れない
・耐雨:雨が降っても割れないが、果皮にヒビが入り溶ける

・樹勢:普通
・耐寒:強い(らしい)
・根張り:よさそう
・コンテナ栽培:多分問題なし
・モザイク病:兆候は無し

・その他フリーコメント:葉の切れ込みが非常に深く、細長い。幼果の時からやや赤みがかった色。熟すのが早く、8月末に再伸長したところにできたものも10月初旬に収穫できた。

参考動画

外部リンク