Smith
項目 | FV | FD |
---|---|---|
全体的な品質 | 5/5 | 5/5 |
初心者の適性 | 5/5 | |
商業的な適性 | /5 | |
樹勢 | 5/5 | |
耐寒性 | 4/5 | No |
発根のしやすさ | 1/5 | N/A |
コンテナ適性 | 3/5 | Yes |
RKN耐性 | 3/5 | |
FMV耐性 | 2/5 |
Smith(すみす/スミス)は、果皮は緑~黄→熟すと茶褐色になる、果肉は赤色の小~中くらい果実をつけるイチジク品種。
概要
スミスは海外で注目されている品種の1つで、最高のイチジク品種の1つとも称されている。アメリカのイチジクの情報発信者のRoss Raddi(figboss)によると、
私が聞いた最も信頼できる情報は、スミスの原産地がクロアチアであるということだ。
それがどういうわけかフランスに渡り、ベクネル家に拾われた後、アメリカに持ち込まれました。ベクネル一家は、長年にわたってこのイチジクを南部で販売し、セレステやブラウンターキーと並ぶ人気品種に育て上げました。
しかし、食味の点ではセレステやブラウン・ターキーよりはるかに優れていると断言できます。ベリーの風味が強く、酸味があり、絶妙な味わいです。一口食べれば、その品質の高さがわかる。
と説明がされている[1]。加えて
近年、私はこの品種を非常に高く評価しているので、スミスはイチジク品種の中で不滅の存在になると信じています。
ブラックマデイラについて考えるのと似ている。趣味家の間では、いつまで経ってもなくならないし、人気も落ちないと思います。
スミスはあらゆる気候に適応します。雨に強く、裂果に強く、とても美味しく、秋の雨天が始まる前に収穫を終えることができるほど早熟です。
と、味だけでなく気候適応が高い品種である。アメリカの育苗業者のFigaholicsによると、
アメリカ南部の家宝品種で、湿度の高い環境でも素晴らしい実をつけると評判の品種です。
私たちの母樹はとてもよく育ち、生産性の高い樹です。 果実はとても甘く、風味豊かで、歯ごたえのある食感と適度な種の歯ごたえがありました。
とある[2]ように、湿度の高い日本でも適応する品種であると思われる。
日本での栽培
入手
Smithはネットオークションやフリマサイトでの輸入穂木の販売はあるのの、結実が確認されていない穂木の購入には注意が必要。国内での収穫報告は殆ど出ていなかったが、以下のように収穫の報告は少しずつあがってきている。
あふたんさま(東京いちじく愛好会)によるレビュー
・品種名:Smith ・入手ルート:知人より ・育成場所:東京都 ・育成年数:接ぎ木(蓬莱柿への接ぎ木のため以下のレビューは参考程度にどうぞ) ・育成方法:鉢植え ・味:ベリー味(酸味はほどほどで上品) ・収穫時期:9月中下旬〜 ・収穫量:ほぼすべての節に着く ・サイズ:小〜中(40~45g) ・糖度:13.8(1番果)~17.6(2番果) ・つぶつぶ感:ほどほど ・皮の硬さ:感触はあるがあっさりとした甘みがあり、青臭くないため食用可 ・生理落果:ほとんどない ・裂果:目は閉じているが、熟してくると目から割れてくる。また亀裂が生じやすい。 ・耐雨:降雨が続くと割れやすい。防除なしだとさび病もやや出やすい。 ・樹勢:平均(蓬莱柿への接ぎ木のため評価不可) ・耐寒:不明(蓬莱柿への接ぎ木のため評価不可) ・根張り:不明(蓬莱柿への接ぎ木のため評価不可) ・コンテナ栽培:不明(蓬莱柿への接ぎ木のため評価不可) ・モザイク病:特に症状は出ていない ・その他フリーコメント:樹上で過熟させたかったが、晴れの日が続いても目が割れてしまう(蓬莱柿の台木の影響もありそう)。 割れ目からはシロップ〜水飴のような蜜がしたたる。甘みとほのかな酸味のバランスが絶妙。メインのテイストは淡いラズベリー&ストロベリー。 ほのかなハチミツ・トロピカルな風味もあり。種はほどほどで、いいアクセントになっている。