Craven's Craving

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Craven's Craving
Craven's Craving.jpg
Cravens Craving d.jpg
和名 クレイヴンズ クレービング
シノニム CC
タイプ コモン種
原産地 ポルトガル
由来 Black Madeira?


基礎情報
項目 FV FD
全体的な品質 5/5 4.5/5
初心者の適性 2/5
商業的な適性 /5
樹勢 4/5
耐寒性 /5
発根のしやすさ 3/5 N/A
コンテナ適性 4/5 Yes
RKN耐性 3/5
FMV耐性 4/5


秋果情報
項目 FV FD
果皮色 赤、茶、紫から黒までの暗い色
果肉色
Acid, Dark Berry, Elegant Berry, Exotic, Honey
食べ方
収穫期 中生~晩生 中生
サイズ
収量 5/5 難しい
種感 ややあり mild
皮感 soft chewy
closed small
耐雨性 3/5 低い
裂果抵抗 2/5
落果抵抗 3/5


Craven's Craving(くれいゔんず くれーびんぐ/クレイヴンズ クレービング)は、果皮は黒色で、果肉は赤色の中くらい果実をつけるイチジク品種。

概要

クレイヴンズ クレービングは海外で注目されている品種の1つで、Black Madeira/ブラックマデイラの枝変わりとも言われている。この品種は2015年に海外のフォーラムのourfigsの参加者であるPadsfanと言う男性によって発見された。Black Madeira/ブラックマデイラやFigo Pretoと言うイチジクにとても良く似ているが、それらよりは大きく・より早く熟し、イチジクモザイクウイルスの兆候が少なく樹勢も強い。発見者のPadsfanによると、

カリフォルニア州サンディエゴのポイントローマ地区で採れたイチジクの木、"クレイヴンズ・クレイビング"。これは、数年前にポルトガルから元々ここに持ち込まれた、皮が黒く、内部が赤い優れたイチジクです。

友人から素晴らしい味のイチジクの話を聞いて、2015年の8月に初めて原木の果実を味わいました。今まで食べたイチジクの中で最も甘く、最も美味しいイチジクだと自信を持って言えます。この夏(2015年)の8月24日に母樹から初めてイチジクを味わい、2015年12月14日に5ガロンポットの小さな樹から初めてイチジクを食べました。最近は寒くて雨が多いので(サンディエゴらしくない)、全然水っぽくなくて驚きました。どちらも美味しいイチジクでした。

このイチジクがブラックマデイラ/フィーゴプレトに似ているのに驚きました。両方持っていますが、どちらでもありません。このイチジクの木は、元の所有者がポルトガルからサンディエゴに持ち込んだものだと断言できます。彼はまだこの家に住んでいて、この木について何度か話をしたことがあります。彼は品種名を知らないので、正式には「不明」です。フィーゴ・プレトというのも聞いたことがないそうです。

とある[1]ように、由来が説明されている。また、味わいなどに関してはourfigsへの投稿によると、

味覚のテスト - 最初にクレイブンズ、次にブラックマデイラKK、そして最後にフィゴプレトを試飲した。Craven'sは、ブラックマデイラの良さが爆発していた。ブラックマデイラのように甘く、豊かなフレーバーがある。PAFigsがよく言う、赤ワインのような深みのある味わいだが、Craven'sはそれとは違う何かがあった。

サイズ - このクレイブンのサンプルは、平均的なBMとFPより大きい。

皮の質 - このサンプルは、割れたBMとFPと同じ条件下で割れることはなかった。

味わい - BMとFPと比較すると、クレイヴンが一番美味しかった。ブラックマデイラの典型的なフレーバーに似ているが、ブラックマデイラ・プラスという感じである。力強くて、酸味がもっと強いかも?あえて熟成させた。BMやFPは、樹上乾燥をさせると、甘みや味の深みが落ちる傾向がある。クレイヴンの場合はそうではなかった。

とある[2]ように、育て方によるところもあるがブラックマデイラより高評価をするものもいる。

日本での栽培

入手

Craven's Cravingはネットオークションやフリマサイトでの輸入穂木の販売はあるのの、結実が確認されていない穂木の購入には注意が必要。国内での収穫報告は殆ど出ていなかったが、以下のように収穫の報告は少しずつあがってきている。

にゃん玉さま(東京いちじく愛好会)によるレビュー

品種名 Craven's Craving
・入手ルート:ヤフオク
・育成場所:千葉県
・育成年数:2年生
・育成方法:鉢植え

・味:ベリー&チェリー
・収穫時期:10月初旬〜
・収穫量:2年目のため少量
・サイズ:中くらい(50g前後)
・糖度:測定していません
・つぶつぶ感:適度に感じる
・皮の硬さ:歯ごたえがあるが気にならない
・生理落果:ほとんどない
・裂果:通常レベル
・耐雨:降雨時は割れることがある

・樹勢:弱い
・耐寒:不明(千葉では防寒なしで冬越し可)
・根張り:十分だと思われる
・コンテナ栽培:適している
・モザイク病:出ていない

・その他フリーコメント:
ブラックマデイラタイプの弱点は樹勢の弱さです。穂木を量産できない、挿木の成功率が低いなどの要因が、価格高騰に影響していると思われます。
また最晩生の類であり(千葉県で10月〜)、早めに霜が降りる地域では屋外で収穫するのは難しいかもしれません。
食味は大変良いですが、完全な状態で収穫するのはかなりシビアであると感じました。
果実の肥大と共に緑から直接黒く色付きます。ビオレソリエスなどと異なる点です。

参考動画

外部リンク