LSU O’Rourke
和名 | LSUオルーク |
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シノニム | O’Rourke, ORourke, LSU Improved Celeste, L57-11-103 |
タイプ | コモン種 |
原産地 | アメリカ |
由来 | 'セレスト' x 'C1' |
項目 | FV | FD |
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全体的な品質 | 4/5 | 4.5/5 |
初心者の適性 | 5/5 | |
商業的な適性 | /5 | |
樹勢 | 5/5 | 中 |
耐寒性 | 4/5 | |
発根のしやすさ | 5/5 | N/A |
コンテナ適性 | 4/5 | YES |
RKN耐性 | 4/5 | |
FMV耐性 | 4/5 |
LSU O’Rourke(えるえすゆー おるーく/LSUオルーク)は、ルイジアナ州立大学のEd O'Rourke博士によって交雑されたイチジクのハイブリッド品種。LSU Improved Celesteとのシノニムが指摘されている。
概要
LSUオルークはルイジアナ農業試験場が2007年に導入した品種である。LSUの公式文章によると
オルークは、セレストとC1(カリフォルニア産のカプリいちじく)の交配から生まれた苗の中から選抜された品種。この交配は1956年に行われ、1960年にエド・オルーク氏によって個体選抜が行われ、L57-11-103として試験された。オルークは、直径30〜40mmの中程度の大きさ(20g程度)の淡褐色の良質な果実を実らせる。オルークの褐色から褐色の果実は、遠位端がやや丸く、茎の端に向かってやや細くなり、首が長くなっている。成熟した果実の目は部分的に閉じている。内部の色は褐色で、柔らかく熟すと果実の中心付近に赤みがでる。果実はセレストよりも5〜7日早く熟す。オルークの秋果は15日間で成熟し、セレストやフローレンタインと同程度である。オルークは樹勢が強く、幹は直立するが、幼木期にはやや水平に伸びる傾向がある。セレストと比較すると、葉はまばら。葉は掌状で、5から7つの裂片がある。
という特徴を持つ[1]。なお、LSU ChampagneやLSU TigerもセレストとC1の交配から生まれた品種である。LSUの公式文章には
セレストの果梗が10.4mmであるのに対し、オルークの果梗の長さは平均14.2mmと他の一般的なイチジク栽培品種よりも長い。オルークは直径35mm、中程度のサイズ(20g)の、褐色の良質な果実を生産する。完熟したセレスト目が閉じているのと比べると、オルークの目は完全には閉じていない。オルークの果梗が長いのは、完熟すると果実が下に垂れ下がるという特徴に起因する。オルークの秋果の成熟期間は15日で、これはセレストと同様である。この品種の樹は、氷点下の気温による被害には中程度の耐性がある。フィールドノートでは、オルークの樹はセレストよりも凍害に強くない。
との記載がある[2]通り、セレストよりやや長い形をしていることや早く完熟することが特徴である。なお、一般的にImproved Celeste(改良型セレスト)という別名を持つとされているが、LSUの公式文章には
この品種は、これまでImproved Celeste(改良型セレスト)と非公式に命名・増殖されてきたが、「改良型セレステ」は必ずしも「オルーク」と同じではない。
との記載[2]がある通り、非公式品種は穂木や苗の流通の過程で取り違いが起こりやすいためImproved Celeste(改良型セレスト)という名前で流通しているものは必ずしもLSUオルークと同一の品種とはいえないようだ。そのため、海外ではImproved CelesteのことをImproved Celeste O'Rourke NOT(通称ICON)を呼んで明確に区別している。
日本での栽培
入手
LSUオルークはネットオークションやフリマサイトでの穂木や苗木の販売はあるのの、結実が確認されていない穂木の購入には注意が必要。
参考画像