LSU Tiger
項目 | FV | FD |
---|---|---|
全体的な品質 | 4/5 | /5 |
初心者の適性 | 4/5 | |
商業的な適性 | 4/5 | |
樹勢 | 5/5 | |
耐寒性 | 3/5 | |
発根のしやすさ | 3/5 | N/A |
コンテナ適性 | 5/5 | YES |
RKN耐性 | 5/5 | |
FMV耐性 | 4/5 |
LSU Tiger(えるえすゆー たいがー/LSUタイガー)は、ルイジアナ州立大学のEd O'Rourke博士によって交雑されたイチジクのハイブリッド品種。未成熟の果実に濃い褐色のストライプが見えることからTigerの名がついたが、成熟すると縞模様は消える。
概要
LSUタイガーはルイジアナ農業試験場が2007年に導入した品種である。LSUの公式文章によると
タイガー、セレストとC1(カリフォルニア産のカプリいちじく)の交配から生まれた苗の中から選抜された品種。この交配は1957年に行われ、1961年にエド・オルーク氏によって選抜され、57-13-121として試験された。LSUタイガーは、直径30〜40mmで大玉(50g程度)の良質の褐色果実を生産し、ほとんどの果実に濃い褐色のストライプが見える。果実は、尻がやや丸く、茎の端に向かってやや細くなり、首は短い。成熟した果実の目は部分的に閉じている。内部の色は黄色から金色で柔らかく、熟すと中心付近に若干の色がつく。果実はセレストの5〜7日後に熟す。LSUタイガーの秋果は15 日間で成熟し、セレストやフローレンタインと同程度である。イチジク品種によっては、成熟段階に過度の水分が存在する場合、果実がある程度裂け、ひび割れが発生する。LSUタイガーについても大雨の1~3日後に目から放射状に深い亀裂が入ることが分かっている。圃場での評価では、LSUタイガーはセレストよりも熟したときに放射状の亀裂が入る傾向が強いが、フローレンタインよりは少ないことが示された。LSUタイガーは生育が旺盛で、幼木期には倒伏から下垂の生育特性を持つ。LSU Goldと比較すると、葉の被覆は密である。LSUタイガーのの成熟した葉は、非常に大きな掌状で、5から7つの明確な裂片がある。
とある[1]ように、未成熟の果実に濃い褐色のストライプが見えることからTigerの名がついた(成熟すると縞模様は消える)。公式文章にもある通り、目は閉じているものの、若干雨に弱いのが欠点である。なお、LSU ChampagneやLSU O’RourkeもセレストとC1の交配から生まれた品種である。また、一般的にジャイアントセレストという別名を持つとされているが、LSUの公式文章にはLSUの公式文章には
この品種は、これまで非公式にジャイアントセレストと名付けられ、増殖されてきたが、ジャイアントセレステとタイガーは必ずしも同じものではない。
との記載がある[2]通り、非公式品種は穂木や苗の流通の過程で取り違いが起こりやすいためジャイアントセレストという名前で流通しているものは必ずしもLSUタイガーと同一の品種とはいえないようだ。
日本での栽培
入手
LSU Tigerはネットオークションやフリマサイトでの輸入穂木の販売はあるのの、結実が確認されていない穂木の購入には注意が必要。